つまみ細工の「花かんざし」
髪に飾るときのワンポイント

目次

    つまみ細工の花かんざし
    つまみ細工の花かんざし

    頑張って作った「つまみ細工の花かんざし」、皆さんはどのように身につけていますか? 結婚式、成人式、七五三、卒業式といったフォーマルな場面での華やかな装い。 あるいは、花火大会や夏祭りの浴衣に合わせて、涼しげに。 舞妓さんのように「藤下がり」のついた簪(かんざし)で、本格的な和の装いを楽しむのも素敵ですよね。
    「髪に飾るときのワンポイントアドバイス」をお伝えします。 美容室でセットしてもらう時も、ご自身でお子様の髪をセットする時も、これを知っておくだけで仕上がりに差が出ますよ。

    1. 人が主役!髪飾りを飾る位置の正解は「お顔正面の横・上」!

    髪をアップにしたあと、頭の「真後ろ」にドーンとお花を飾っていませんか? 実はそれ、非常にもったいないんです。

    SNSなどで、真後ろや真横から撮った髪飾りの写真をよく見かけますが、あれは「髪飾りそのもの」を見せるための構図。 実際に身につけるときの主役は、あくまで「人(お顔)」です。

    一番のおすすめは、お顔の正面から見たときに、顔のすぐ横(耳の上あたり)やトップの部分に飾ること。 また、正面から見て、髪飾りが頭の後ろから少し見えるように配置するのも効果的です。

    髪飾りのおすすめ配置位置
    髪飾りのおすすめ配置位置(お顔正面の横・上)
    お顔の横(左図):顔に沿って下がりがついており華やかに。
    お顔の後ろ(右図):お花が隠れてしまってもったいない。

    顔の横にお花があることで、パッとお顔が華やかに引き立ちます。 特に「下がり」のある髪飾りは、少しお顔にかかるように揺れることで、より一層可憐な印象を演出してくれます。

    舞妓さんの髪飾りの写真を検索してみてください。 ほとんどが、正面から見て顔の横や上に飾られているのがわかりますよ。


    成人式用にお花のかんざしを作られる方も多いと思いますが、お花の向きとかんざしの足の角度には少し注意が必要です。
    成人式といっても、舞妓さんのような日本髪を結う方は少なく、現代の髪型(編み込みや洋装にも合うスタイル)が主流です。
    こうした髪型では、横に髪が張り出していないため、頭の輪郭に沿って自然に挿せるようにかんざしの足は「横向き」に作るのがおすすめです。 下の写真のように、下がりの位置や足の角度を調整することで、髪型にしっかり固定できて、美容師さんにも扱いやすくなります。

    つまみ細工の花かざりの下がりとかんざしの向き
    下がりとかんざしの向き

    髪に沿うように仕上げておくと、無理なくきれいに飾ることができます。また、娘さんやお知り合いの方に作ってあげる場合は、髪型をあらかじめ聞いてからかんざしを組むと、スタイルにぴったり合った花飾りに仕上げることができます。

    2. 「下がり」に込められた意味と装いの移ろい(マメ知識)

    花かんざしの特徴でもある、ゆらゆらと揺れる「下がり(藤下がり)」。 実はこれ、「若さ」と「初々しさ」の象徴だということをご存知でしょうか?

    伝統的な舞妓さんの装いでは、初期の頃は小花が多く、下がりのついた華やかな簪(かんざし)が用いられます。 顔の横で揺れる下がりが、あどけなさや可憐さを引き立ててくれるのです。

    そして舞妓としての年数を重ねると、下がりは徐々になくなり、装飾もシンプルに。 これは「大人の女性」としての落ち着きや気品を表す、装いの変化でもあります。

    こうした背景から、かつては「下がり」は節目の装いにふさわしい特別な飾りとされ、 装いの節目に合わせて、使い分けられてきた背景があるようです。

    3. 自由に、でも伝統を知って楽しむ

    「大人はつけちゃダメなの?」と思われるかもしれませんが、現代ではそこまで厳格な決まりはありません。 浴衣でお祭りに出かけるときなど、ファッションとして自由に楽しむのはもちろんOKです!

    ただ、「本来は若さの象徴である」という伝統を知ったうえで身につけるのと、 何も知らずにつけるのとでは、和装への理解や装いの深みがまったく違ってきます。

    実はこの「下がり」の意味や飾り方の知識、美容師さんでも知らない方が意外と多いんです。 せっかく綺麗に作った髪飾りだからこそ、「一番美しく見える位置」と「粋な知識」を持って、 自信を持って飾ってくださいね。

    4. 花かざりはどんな生地を使うの?
    ちりめん生地が作りやすい!

    「節句に花かんざしを作ってみたい」という方も多いのではないでしょうか。 舞妓さんのような本格的なものにこだわらず、小ぶりで可愛らしい飾りなら気軽に手作りできます。

    晴れの日に添える縮緬の花かんざし
    晴れの日に添える縮緬の花かんざし

    本格的な花かんざしには羽二重(シルク)や正絹ちりめんが使われますが、扱いが難しく価格も高めです。

    初心者の方には、和一のレーヨンちりめんがおすすめ。 ボンドや糊がなじみやすく、つまみやすいので、はじめてでも安心です。

    また、使わなくなった着物や古布を活用するのも素敵なアイデア。 ただし、素材によって接着のしやすさが異なるため、事前に試してから使いましょう


    「花かざり」を作ってみたい方はこちら!

    材料は「生地」と「副資材」に分かれています。用途に合わせてお選びください。

    反物から切るとお得!

    つまみ細工用のカット済み生地は、小さく正確に裁断し、
    個包装する必要があるため、加工工程にコストがかかり
    どうしても割高になります。
    和一では、お客様ご自身で自由にカットできる
    反物や1mカット生地をお得にご提供しています。

    コストメリットの目安

    1m生地から切り出すと
    1枚あたりの単価が
    カット済みの 約1/2〜1/7 程度に!

    たくさん練習したい初心者の方、作品を大量に制作したい方に最適です。
    思う存分つまみ細工を楽しみましょう。

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