カット道具の選び方と使い方

目次

    つまみ細工では、布を正確に小さくカットする作業がとても重要です。特に正方形に切ることが作品の仕上がりに直結します。 生地をカットする前にアイロンをかけて生地のシワを取ってから作業を始めます。 ここでは、基本のカット道具について詳しく解説します。

    ※アイロンのコツは低温であて布をし、上から押さえつけるようにあてましょう。

    ロータリーカッター

    ロータリーカッター、替刃の写真

    ロータリーカッターとは円形の刃を回転しながら布を切る道具です。ハサミよりも正確で、複数枚の布を一度にカットできるため、つまみ細工には欠かせません。 生地に定規をあてて、手前から奥へと一定の圧で力を入れすぎないようにして、カッターを転がします。

    ロータリーカッターで布をカットする手元の動き(GIF)

    手前から奥へ転がす

    • 刃のサイズは28mm、45mmが一般的
    • 安全ロック付きのものがおすすめ
    • 刃は消耗品なので、替刃の交換が必要
    ※初心者には45mmのタイプが扱いやすいです。

    カッターマット

    5mmのメモリが入ったカッターマットの写真

    カッターマットは安定してカット作業ができる樹脂製の専用マットです。必ず目盛り付きのタイプを選んでください。マットが反っていると正確なカットができないので、保管時は平らに置きましょう。

    • A4〜A3サイズが使いやすい
    • 目盛りが5mm単位で入っていると便利
    • カッターマットも消耗品なので交換が必要
    ※マットは消耗品ですぐに使えなくなるわけではありませんが、マットが劣化して固くなったり、カット跡が重なって生地が引っ掛かりはじめたら交換の合図です。

    定規

    カット用の溝が入った定規の写真

    定規は、方眼目盛付きの樹脂製定規がおすすめです。 ロータリーカッターで布を正確にカットする際に、溝の入った定規を使うと、刃のガイドになって便利です。

    まっすぐにカットするためには、定規を動かさずに、途中で手を移動してカットする方法が有効です。 このとき、カッターの刃は布から離さず、定規をしっかり押さえたまま手を移動してからカットを続けましょう。

    ※溝付き定規は便利ですが、定規の目盛りだけに頼ると少しずつズレてしまうことがあります。 → カッティングマットの目盛りと定規の目盛りを両方確認しながら使うと、ズレを防げます。
    「しゃくとり虫」のように手を動かす手元の動き(GIF)

    「しゃくとり虫」のように手を動かす

    • 透明の幅広タイプ(40cm×10cmなど)が安定して使える
    • 方眼が入っているので、マットのメモリと定規を合わせて使える
    ※溝付き定規を使う際の注意点
    溝部分をカットに使う場合は、生地がズレないように注意してカットしましょう。

    〜あるある〜
    溝付き定規は便利ですが、定規のメモリに合わせてカットを繰り返すと、少しずつズレていくことがあります。 これは、カットのたびに定規が微妙に動いてしまうためです。
    ※特に長い距離を連続してカットする場合、ズレが目立ちやすくなります。
    基本は、マットの目盛りと定規の目盛りを両方確認しながらカットするのがおすすめです。

    おすすめの使い方

    • 道具はサイズ違いで揃える
      カッターマットや定規は、大きさの違うタイプを何種類か用意しておくと、作業に合わせて使い分けられて便利です。
    • ロータリーカッターは予備の刃も一緒に
      思っている以上に切れ味が落ちやすいため、購入時に替刃も一緒に揃えておくと安心です。
      ※特に正規品でない場合は、刃の持ちが短いことがあります。
    • 布のズレ防止に文鎮やウエイト
      生地が動かないように、文鎮やウエイトを使うと安定してカットできます。
    • カットした布はピンセットで集める
      指でつまむと曲がったりシワがつくことがあるため、ピンセットを使うときれいに扱えます。

    静電気対策におすすめの定規(竹定規)

    竹の定規の写真
    竹の定規(竹のものさし)

    透明な樹脂製の定規は主流ですが、注意していてもカット時に生地がズレてしまうことがあります。 これは、静電気によって定規に生地が吸い付いてしまうのが原因です。
    そこでおすすめなのが、竹の定規(竹のものさし)。 竹は静電気が起こりにくいため、生地が定規にくっつかず、快適にカットできます

    特に小さいサイズをカットする際は、15cmや20cmの竹定規を使い、5mmメモリ付きのカッターマットで「リボン切り」をすると、作業がスムーズに進みます。

    ※「竹の定規をカット用に使うなんて邪道では?」という声もありますが、これまで使っていて竹が削れたことはありません。 ただし、小さい竹定規を使うときは、指を切らないよう十分にご注意ください
    ※個人の感想ですが、ズレにくくて快適です。

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